アウトレットを身近に利用できる、便利で住みやすい街・佐野
2005(平成17)年、田沼町、葛生町を含む1市2町が新設合併し、新しいスタートをきった佐野市。初詣の場所として「佐野厄除け大師」が有名。また、数多くのアウトレットショップが充実している「佐野プレミアム・アウトレット」や「イオンモール佐野新都市」「イオンタウン佐野」などが続々とオープン。新旧が混在した観光名所が点在するエリアとして、昨今ますます注目を浴びている。
佐野へのアクセスは電車の場合、JR両毛線と東武鉄道佐野線の2つが通っている。JR両毛線は群馬県高崎市から栃木県小山市を結んでおり、都市の光景から足尾山地の山々や関東平野の田園風景に移り変わる。多くの路線同様、通勤や通学者でかなり混んでいるが、毎年8月に行われる小山花火大会や足利花火大会など、遠方からも多く訪れるイベント開催時には本数を増やし、臨時普通列車が毎年運行されている。
もうひとつの東武鉄道佐野線は、1888(明治21)年創業。葛生で産出されていた石灰石を運ぶための馬車鉄道が前身で、越名まで運ばれた石灰石や木材などは、その後船に積み変えられ、渡良瀬川から東京方面に運ばれていたという。やがて、輸送力の限界から社名を佐野鉄道に改め、今日の姿になっていった。
現在では群馬県館林市の「館林」駅から「葛生」駅を結んでおり、特急「りょうもう」が走っているほかは、すべて普通列車のみの運行。ゴトンゴトンと地元を走る雰囲気は、歴史を持つ佐野線ならではの素朴な風情がある。