フランス風愛のお菓子 ロージェ
坂戸では珍しく「小ぶりのケーキ」を各種取り揃えている洋菓子店で、30年ほど前にフランスへ渡り単身修行をした穴井シェフが切り盛りしている。
「ケーキを一つ食べただけで一杯になっては駄目。いろいろ食べて楽しんでもらいたいですね。」という穴井氏の理念から、ケーキは小さく、価格は手ごろに。かといって品質や手間を惜しむことは無く、フランスから素材の多くを取り寄せ、パリ修行時代と変わらぬ熱意でひとつひとつの菓子に向き合っている。
この店が有名になったのは一つの焼き菓子がきっかけだった。「ダックワーズ」というフランスの地名を冠したその菓子は、ふんわりと優しいアーモンド風味の皮に、キャラメル風のバタークリームがサンドされたもの。この皮は本来アントルメ(ホールケーキ)の底に敷かれていたアーモンドスポンジを、菓子の主役として外側に出したものだ。穴井氏はこの菓子に出会ってから試行錯誤を重ね、外が程よくサクッとして、中がフワッとした仕上がりの、究極とも言える調合と製法を編み出した。その味は発売以来変わることなく、今でも遠方からダックワーズ目当ての客が訪れ、通信販売を通して全国からも注文が集まるそうだ。
ダックワーズ以外にも研究を尽くした焼き菓子の数々はどれも穴井氏の真骨頂とも言える完成度の高さで、午後のティータイムに華を添えてくれるはずだ。この店を訪れるのであれば、焼き菓子にまず注目してみると良いだろう。































































