城下町の面影残る、歴史薫る小田原の町並み
長きにわたる歴史を持つ伝統薫る街・小田原。かつては関東の中心都市として栄えたという歴史を持つこの街には、現在も街の至る所にかつての姿を偲ばせるスポットが残されている。

●小田原城
小田原市の歴史と現在を語る上で欠かせない存在である、この街のシンボル「小田原城」。戦国時代には後北条氏の本拠地として大いに繁栄した、日本でも屈指の名城である。
小田原城が建設されたのは15世紀中頃、室町時代の中盤とされている。1495年には戦国大名の嚆矢とされる北条早雲に攻め落とされ、それ以後、後北条氏の居城となった。
後北条氏は五代100年の歴史の中で徐々に支配地を広げていき、三代北条氏康が家督を継いだ16世紀の中頃には、関東の支配者として君臨した。このころには小田原城下は関東の物流・経済の中心地として繁栄、名実ともに関東の「首都」として機能した。
●小田原城
小田原城は当時としては空前絶後の巨大な城塞としても知られ、外堀は総延長9kmにも及んだとされる。これは後の大坂城や江戸城にも劣らない規模であり、武田信玄や上杉謙信といった名うての名将ですら城を落とすことが出来なかった。
しかし1590年には、豊臣秀吉率いる大軍との間で繰り広げられた「小田原合戦」によって後北条氏は滅亡、関東の中心地は江戸に移った。江戸時代には江戸を防衛する最重要拠点として再整備が進められ、天守閣を持つ近世城郭へと生まれ変わった。
現在城跡には「小田原城址公園」が整備されており、1960年に復興された天守閣をはじめ、「小田原城歴史見聞館」「小田原城ミューゼ」「小田原市郷土文化館」などの観光施設を擁する、小田原観光の拠点として人気を集めている。
●小田原城の夜桜
天守閣は近年復興したものであるが、本丸・二の丸跡地にはかつての石垣や掘割が残されており、国の史跡や「日本の歴史公園100選」にも指定されている貴重な歴史的建造物だ。
園内にある「小田原城歴史見聞館」は、そんな小田原城の歴史を紹介する博物館だ。館内は「北条五代ゾーン」「江戸時代ゾーン」「小田原情報ゾーン」の3ゾーンで構成されており、小田原城の始まりから現在に至る歴史を、模型や映像で分かりやすく展示している。
特に「北条五代ゾーン」では、北条早雲のカラクリ紙芝居や、北条氏の関東支配を決定づけた「河越夜戦」に関するカラクリ人形芝居、本物そっくりの人形が軍議をするミニシアターなど、後北条氏の歴史を気軽に学ぶことができる。
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