「知る・学ぶ・見つける」にあふれた街・筑波研究学園都市
知ること。学ぶこと。見つけること。これらは人間であればいくつになっても楽しく、喜ばしいものだろう。そんな喜びに満ちた街が、筑波研究学園都市であると言っても過言ではあるまい。
そもそもは首都機能の移転を目的に、1950年代から開発計画が進んでいたのが、筑波研究学園都市である。それから現在に至るまで、さまざまな紆余曲折があり、1985(昭和60)年には「つくば博」と言われた国際科学技術博覧会が催されたりなどしながら、現在では約300もの研究機関・企業と約1万3000人におよぶ研究者を擁する街として発展した。
そんな「知る」「学ぶ」「見つける」があふれたこの街には、展示施設や博物館などが数多いことも大きな特徴と言えるだろう。そんな施設のいくつかを紹介しよう。

まずは何といっても、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターだろう。1972(昭和47)年に開設されたこのセンターは、53万㎡という広大な敷地の中に、筑波研究学園都市らしい緑豊かな環境と、最新の試験設備を備えている。
宇宙飛行士の育成や宇宙開発の研究・試験、これまでに打ち上げられた人工衛星の追跡や管理が行われているが、一般の見学者が入れる展示館や、宇宙開発関連図書を専門に扱う図書館も併設している。
さらには、筑波研究学園都市のシンボルとしても知られる実物大ロケット模型「H-IIロケット」が目印のつくばエキスポセンターも、見所が満載の施設である。最新の科学技術や身近な科学に親しんでもらうことを目的としたこの施設では、宇宙開発、海洋開発、原子力開発、その他科学技術全般についての幅広い展示とともに、世界最大級と言われるプラネタリウムが注目である。星座や天文学に関する知識はもちろんのこと、最新の天体や宇宙開発に関する状況などが紹介されるので、何度行っても新しい刺激を常に与えてくれる。
また宇宙科学の分野だけではなく、文化的な教養を深められる施設も数多く存在するのが、筑波研究学園都市のもう一つの「顔」と言える部分であろう。

たとえば、ノバホールである。このホールが持つ最大の特徴は、音響効果である。ホール側面の反響板の角度が調整可能なため、フルオーケストラのコンサートからギターソロまで、その演目の内容や形態に応じて最適な音響効果を引き出すことができるという、国内有数のホールである。映画・演劇の鑑賞会から市民団体の発表会など地域の文化・芸術・団体活動の拠点として利用されているとともに、国際音楽祭の会場になるなど、その用途は実に幅広い。

ノバホールからほど近いところには、茨城県つくば美術館がある。企画展や展覧会などをさまざまな趣向を凝らして開催してくれるところに見所がある。これまでの実績を見ると、国内外の優れた作品を紹介する美術館主催の企画展や、日本・西洋の近代美術や茨城県の郷土の作家たちが手がけた作品など茨城県立近代美術館が所蔵する美術品を紹介する展覧会などが催されている。また一般にも貸し出されている展示室では、個展やグループ展などが行われていることもあり、これもまた訪ねて行くと新しい発見があって面白い。
こうした施設が身近にある環境というのは、常に「知る」「学ぶ」「見つける」がそばにある、ということでもある。この街に住むと、自ずと教養が深まっていく気がしてくるはずである。
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