チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

店名の「ma」とは北京語で母の意。ガラスで囲われた鮮烈なイメージの創作中華レストランでありながら、どことなく懐かしさを感じる味に仕上げられているのは、「中国の家庭の味を牛久の地で作りたい」というシェフの気持ちの表われだ。

そもそもこの店が作られたのは、この地に生まれ育った同級生二人が、「地元を盛り上げよう」と一念発起したことに始まる。そこに仲間が集まり、この店の骨組みが作られていった。今はそれぞれオーナとして、チーフシェフとして店を支えている。

チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

ひたち野牛久駅から徒歩わずか1分程度、思わず目を引くこのガラス張りの店舗は、著名ビルデザイナーの手によるものということで、営業が始まる夜には店自体がオレンジ色に輝きを放つ。エントランスを入ると、グラスの並ぶカウンターの前を通ってホールに出るという動線で導かれる。本来ならばそのままホールに行けば良いところなのだが、にぎわうホールを見下ろしながら、自分がその中に入っていくという感覚はなぜか都会的で、気分を盛り上げてくれる。

チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

この不思議な都会的センスには訳がある。オーナーがかつて勤めていたのは「グローバルダイニング」という会社。東京の飲食人であれば誰もが知っている、オシャレ系カフェダイニングの火付け役だ。ただ「ma」がちょっと違うのは、料理を作る裁量がシェフに任せられているという点。料理の経験を積んだシェフと、店舗作りのノウハウを学んだオーナー、この店はその二つの力の合作なのである。

チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

出される料理は先進的なイメージの店舗と比べると、意外なほど素朴で手づくり感あふれるもの。一番人気だという「芝海老のチリソース」(1,300円)は大ぶりの芝海老とトマトと香味野菜のフレッシュな香りがベストマッチの一品。「麻婆豆腐」(880円)は醤油ベースのクラシカルな味付けで、和山椒と木綿豆腐の組み合わせが年代を問わず受け入れられそうだ。チーフシェフはもともと、六本木の老舗中華「香妃園」で腕を振るっていた人物。東京の中心で磨き上げた腕とセンスで、牛久の中華料理に新たな風を吹き込み続けている。

チャイニーズ カフェ&レストラン ma(マー)

ホールは木目テーブルのスペースとカフェ風のテラス席に分かれているが、これは分煙のためだという。ノンアルコールのドリンクなども豊富で、小さな子どもを連れて車で訪れても、安心して過ごせる配慮がなされている。ファミリーや年配客にも優しく、それでいてファッショナブルな空間イメージを崩さないあたりは、さすがに店作りの上手さを感じさせる。

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