ラ・ポンテ

古き良き桜町商店街の坂をゆるゆると上り詰めると、このエリア屈指の寺院・地蔵院がある。その参道脇に、まわりの風景とは明らかに違う、洋風の建物に小さな木立が印象的な店「ラ・ポンテ」がある。
イタリアンとフレンチを融合させた料理は、現代の世相を反映したライトな味わい。年代を問わず誰の口にも合うともっぱらの評判で、リピーター率はなんと9割を誇るという。

外観から目を引いていたラ・ポンテ。中に入ると、それ以上に目を引く造りに驚く。まず出迎えるのは、大きな暖炉。「関東ではこれほどの大きさは珍しいそうです」とオーナーシェフが胸を張る、店のシンボル的存在だ。寒いときには薪をくべて実際に暖を提供しているというからびっくりだ。
四角錐のような構造の店内は、中心部の天井が高く、明るい光に満ちている。その天井から吊り下がるのは、オーナーシェフの知り合いのアーティストが手掛けた鉄製のライトシェード。各テーブルには間仕切りがあり、半個室の雰囲気を味わえる。これは「落ち着いて過ごしていただきたくて」というオーナーのたってのリクエストであり、自ら9パターン考えた中から採用したとのこと。さすが、内装だけで構想から実現までに1年半前後かかったというだけある。
テーブルはそれぞれ名前が付けられ、ほかと異なる個性を打ち出している。今回は、カーブを帯びた珪藻土の壁を持つチェントロ(イタリア語で「中央」の意)席へ案内される。

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